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まい・ふぇいばれっと・みうぢっく

第20回 「TAMORI/タモリ」

TAMORI

 さて今回は、知る人ぞ知るタモリのアルバムなんぞを。知る人ぞ知るとか書いたけど、再販(CD発売)されてるくらいだから有名…だと思う。たぶん。一部でだろうけども。それに、レコード時代の事を知ってる人もいるだろうし。
 このアルバム、LPで言うと、A面が「タモリの大放送」、B面が「タモリのバラエティー・ショー」という構成になっている。CDになった今、このA面・B面という構図はもう無いんだけどね。(それなのに「今度のシングルCDは両A面なんです」とか言う人いるね。おかしくねぇかよ?)

★★★★★★★★★★★★★★★
 ジャケット。眼帯というか、黒い布を、アイパッチ風に付けたタモリ。ジャケットを裏返すと、鏡に映ったかのように左右が反転した感じになっていて、トラックタイトルやアルバムタイトル文字なんかも反転して書かれている。

タモリの大放送
01.序曲”タモリのテーマ”
 ラジオ番組「オールナイト・ニッポン」宜しく、英語ナレーションによる「ミスター・タモリ・ショー!」で幕が開く。

02.ハナモゲラ相撲中継
 タモリお得意の、ハナモゲラ語による相撲中継。
 ハナモゲラ語というのは、簡単に言うとインチキ(外国)語のことで、つまりそれっぽく聞こえる言葉と思えば良いかと。
 ただ、完全にインチキ語ではなく、その中に一言、二言、本物の言葉を織り交ぜておくと良いそうだ。そうすることによって相手は、聞き取れた言葉を中心に何を言っているのかを考えるが、やっぱり意味不明である言葉の前に混乱してしまうらしい。

03.教養講座”日本ジャズ界の変遷”
 中州産業大学芸術学部器楽科の田森教授による、日本ジャズ界の変遷についての講義で、ジャズのその発生から発展など。はたまた、いわゆる業界用語など。
 ジャズの音階を半音上げると沖縄民謡の音階になるというのには驚き(笑)。
 いいともの初期の頃だったか、イグアナ等のタモリの物まねをやる人(素人)が出てきて、この人の名前が「田森」だった。

04.CMブラジャー・ミシン
 ブラジャーを作るためのミシンのCM。オッパイが片方しかない人には「ワンカップ」のブラジャーを。

05.世界の短波放送
 その名の通り、いろんな国の日本人向けラジオのパロディー。あやしい外国語が飛び出す。
 NHK教育の外国語講座番組、特に中国語あたりを見てると、たまにタモリを思い出して笑ってしまう事がある。

06.お昼のいこい
 高知県で農業を営む主婦からのハガキを紹介。よかったあねぇ。

07.歌舞伎中継”世情浮名花模越”
 ハナモゲラ語で行われる、歌舞伎の中継。タイトルは、『世は情け 浮き名のハナモコシ』と読む。

08.料理の時間〜大混線
 「ハナモコシのシェネ 地中海風」と思いきや、いろんな番組が混線してメチャクチャに。
 尚、「きょうのお料理・ハナモコシのシェネ 地中海風」は「TAMORI2」に収録されている。


タモリのバラエティー・ショー
09.FEN<ニュース〜スリラーアワー〜コミックショー>
 FEN風なニュース・ショーで始まるバラエティー・ショー・サイド。
 コミックショーでは、“外人による日本人のマネ(日本語ハナモゲラ)”を披露。

10.第一回テーブル・ゲーム世界選手権大会 於 青森
 お待ちどおさま、四ヶ国語麻雀です。この人の、こういう言葉を操る芸はとてもスゴイと思う。
 近年放送されたTVガイドのコマーシャルは、まさにこれを彷彿させる内容だった。

11.“武蔵と小次郎”part1〜討入り前の蕎麦屋の二階
 武蔵を待つ小次郎は犬に吠えられる。
 討入り前に蕎麦屋に集まった四十七士たち。だがそのメンツは、美濃部元東京都知事や田中角栄など。

12.“武蔵と小次郎”part2〜演歌”けねし晴れだぜ花もげら”
 のどかな牧場で武蔵を待つ小次郎。
 まぶたの母か、しこりのちちか。演歌「けねし晴れだぜ花もげら」。

13.“武蔵と小次郎”part3〜町の民謡教室
 武蔵を待ち続ける小次郎。そして日が暮れる…。
 とある民謡教室にて、先生と弟子たち。なかなか息が合わずに、最後はメチャクチャに。

14.“武蔵と小次郎”part4〜アフリカ民族音楽”ソバヤ”
 電車に乗った小次郎は、車内放送で武蔵を呼んでみる。
 オールナイト・ニッポンでED曲としても使われたという、アフリカ民族音楽チックな歌「ソバヤ」。ホント、それっぽく聞こえてしまう。ポンキッキでも使われていたのを覚えてるぞ。

15.“武蔵と小次郎”part5〜中国語のハワイアン・メドレー〜終曲
 どこぞの交差点にて武蔵を待つ小次郎は、巡査に注意される。
 中国語によるハワイアン・メドレー。こちらもそれっぽい感じに。「1・2、1・2・3・4」というカウントが中国語になると、こんなに笑ってしまうのかと思える(しかも曲がハワイアンなのでよけいにミスマッチ)。
 そしてタモリの大放送に戻り、終わりを告げるナレーションが。そしてミスター・タモリ・ショーは幕を閉じる。


★★★★★★★★★★★★★★★

 本当だったら、俺がここにタモリのレコードの事を書くのであれば、これではなく「タモリ3」の方を選ぶんだけど、残念ながら「TAMORI3」はCD再販はされていないのだ。レコードも持ってないし(兄が持ってるけど)。あの時、神田で見つけたときに買っておけばよかったと後悔。
 「TAMORI3」は、戦後歌謡史と題して、昭和21年の降伏文書調印式から山口百恵の引退までを、その時代々々に流行った歌と共に振り返ってゆくという内容なのだが、紹介する歌をパロディーソングとしてやったもんだから、いろいろとクレームが付いてしまい、ついに発禁となってしまったとか。
 戦後ヒット曲第一号の「リンゴの歌」は「サンゴの歌」に。ロカビリー時代のヒット曲「ダイアナ」は「ユデタマ」に。クレイジー・キャッツの「スーダラ節」は「セーケメ節」に。内山田洋とクールファイブのヒット曲「長崎は今日も雨だった」は「長嶋は今日もダメだった」に、と。
 出来事なども、東京オリンピック開会式は、聖火が燃えすぎたために国立競技場が焼け落ちてしまったり。ラジオ深夜番組「オールナイト・ニホン」に登場した不思議なタレント“タモソ”なんて自己パロディーまでも披露。もしかしたら、近い将来再販するかもしれない。て言うかそれを願いたい。(「ラディカル・ヒステリー・ツアー」なんかも好きなんすけどね)

 「今夜は最高」は見てたけど、タモリのオールナイト・ニッポンは聞いた事がないです(※)。とりあえず手元の資料などを見る限りでは、番組の再現的とも言えるような感じみたいですね。てことで、最近のタモリしか知らない世代にはぜひとも聞いてほしいCDであります。気になった人は買うか、若しくは借りるかして聞いてみて下さいな。ヨロブン、ミルコシ、ナムルハムニダ。イカスミダ、タコスミダ。再見。謝々。アディオス。バイバイ。サヨナラ。

 ※…これ書いたしばらく後に不完全状態ながらも2回分を聞くことが出来ました。

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